2014年6月27日金曜日

マクダネル・ダグラス F-101A/C「ブードゥー」その2

 梅雨の長雨どころか、ゲリラ豪雨で地域によっては大変なことになっていますが、皆様お住まいの地域は大丈夫でしょうか。

   F-101の続きです。

 さて、「さばの輪切り」の機首部分につづいて胴体、翼と組んでいくわけですが、今回のF-101にはエンジン本体のパーツは同梱されていませんが、コンプレッサーファン、ノズルはキッチリ胴体に組み込むようになっています。


 例のごとく、ノズル部分はエッチングを丸めて組むようになっています。
 
これが、
こうなって、
ノズル完成です。

 丸める作業自体は簡単です。ディティールのある部分が外側になるように丸棒で丸めますが、後で折り返す突起(ベーンを動かすアクチュエーターでしょうか)の部分が折れないよう丁寧に作業してください。
 なお、説明書の工程9(ノズルの組み立て図)の部品番号「上:B41」と「下:B36」は誤りです。正しくは上がB36、下がB41です。
   
 翼の部分は、主脚とその収納庫を組み込んでから上下を貼り合わせるようになっています。やや複雑ですが、この部分の合いは悪くはありませんので慎重に仮組を行ってください。主脚のホイール部分は半分が脚柱と一体となっています。車輪をはめる際はよくすりあわせてください。私はきつめのまま押し込んだところ、接着剤を流したとたん、車輪が割れてしまいました。

 今回は便利グッズとして、カ○ンズホームで見つけたプラ製のクリップで固定、乾燥させました。小さいサイズのもので、50円ちょっととお安いのでおすすめします。製品によってバネの強さにばらつきがあるようですので、やや強めのものを選ぶとよいでしょう。
固定〜。

 主翼、フラップの後縁は厚みが気になる方は薄く削ってください。

後縁はやや厚め
インテークベーンの内側(胴体との隙間の部分)にエッチングでベーン固定用のエッチングの小パーツ(PE1〜7)を取り付けるようになっていますが、小さく接着部分も少ないため、私は作業中にぽろぽろ落としてしまいました。ここは翼を胴体に組み付け後に取り付けた方がよいでしょう。また、この部分のエッチングは部品の長さが若干短めなようですので、プラ板等で代替したほうがよいかもしれません。

 胴体と翼の接合に特に問題はありません。

 尾翼部分(C16及びC18)は胴体との合いがいまいちです。マクダネル特有のテールブーム部分(B5,B8,B10)は工程7では取り付けず、工程14で尾翼、胴体、テールブームを調整しながら接着した方がスムースに作業できると思います。

 エアブレーキは、ヒケがひどいのでパテで埋めてください。


真鍮線で串うち
増加タンクの取り付けは、接着位置がはっきりしていませんので、私は実機写真を参考にするとともに、タンク側に真鍮線を打って固定しました。

 なお、本キットにはAIM-4空対空ミサイルが付属していますが、F-101A/C型においては搭載及び発射試験は実施されたものの部隊において運用はなされなかったようです。

 完成するとでかいです。スパンはともかく、全長はF-4とほとんど変わりません。
 
 独特のテールブームやサイズからくるものなのか、F-4へと続くデザインが見えるような気がしますね。
 
 不要パーツ(GP3〜5)を見てみると、A/C型ベースに改修を加えた偵察型G/H型も発売されるのでしょうか。パーツの構成からはRFや要撃型のB型も期待できそうです。

  
でかくて、長くてかっこいいです。
資料は世界の傑作機Vol.101(^^)「F-101ブードゥー」、Detail & ScaleのVol.21、Modern Military AircraftのVol.5002等、いろいろありますね。

 
 

  
 


 
 







 

2014年6月5日木曜日

マクダネル・ダグラス F-101A/C 「ブードゥー」その1

 みなさま、暑い日が続いていますが模型作っていますか?
「おまえに言われたくないわ」と言われそうですが、私はボチボチやってます。

 今回はキティホークのバリバリの新製品「F-101A/C ブードゥー」に手をつけているのでご紹介したいと思います。

来ちゃったよ、初ホビーショーだよ。
その前に、今更ですが「静岡ホビーショー2014」に行って参りましたので、その話題を少し。

 新製品情報などは各模型誌の方で詳しくご紹介されますでしょうから、そちらをご参照ください。

 各社、たくさんの新製品を並べているのはもちろんなのですが、業者招待日はともかく、一般公開日はとにかく人が多く、一緒に行った友人は「初日はまあこれだけど、2日目はたいしたことないから」と言っていたものの、一般公開日2日目も初日に勝るとも劣らぬ人出!
 
艦コレ盛り上がってますなー。
地元のタクシーの運転手さんも「今年は異常だね」とおっしゃるくらいのお客様で、図らずも景気回復の一端を垣間見た様な気になりました。

 私はもちろん弊社のフリマという業務で赴きましたので、あまり各社のブースも合同展も見て回ることはできませんでしたが、フリマでたくさんのお客様にお会いし、お話をうかがうことができたことが最大の収穫でした。

  
さすが静岡、おでん屋さんにもタミヤのロゴが。
赤いシャツはうちの社長です。


 また、夜は物産豊富な静岡で美味しいものをたくさんいただきました。
 初日の夜に寄らせていただいたおでん屋さんでは、模型びいきの店員さんに加え、ホビーショーのために遠く北陸、茨城から来られていた方達にお声をかけていただき、楽しいひとときを過ごすことができました。

 ご来店してくださった皆様、お声をかけていただいた皆様、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

ぜかきゆちゃんだ!

飛行機blogなので空母も。かがさんです。




 さて、本題のF-101ですが、これまで有名なところではハセガワの1/72のRF-101、モノグラムの1/48のB型が長らく名作とされてきたようですが、今回のA型、C型は初の本格的なインジェクションキット化と思われます。

 キットは、 グレーで成型された6枚のランナーとクリアーパーツ×1に加えて大小各1枚のデカール、いつものエッチングとい
いつもの大判デカールとエッチング
う構成です。


 機首部と胴体部を別のランナーとするパーツの構成から、B型やRFの発売も期待できそうです。



 さて、今回は説明書に17コマある 作業工程中、5コマ目までの機首部分について説明していきます。

 いつも通り、コクピットから組み立てていきますが、まずシートのヘッドレストの後ろにある射出用レール(と思われます。E25)を忘れないでください。

エッチング+デカールにて表現
計器板の表現は、今回はサイドコンソールはデカールまたはエッチングの選択式、メインの計器板はエッチングにデカールを貼り付ける様指定されています。そこでサイドコンソールもエッチングパーツにデカールを貼り付けてみました。
 
 これまでのミラージュやジャギュアにおけるエッチングのみによる表現に比べて手軽です。物足りない方は、デカール等を参考にスイッチ、セレクターノブなどを追加されるとよりリアルになります。

 前脚はハウジングとともに組んでコクピットと結合、機首左右パーツで挟み込むというキティホークのいつもの構成ですが、今回のF-101では後はめできそうです。
 前脚パーツのE53の中央左右についているのはランディングライトの基部ですので間違って切り取らない様に注意してください。また、オレオの上側(E5)はゲートが大きいので部品を破損しないよう丁寧に切り取ってください。

 機首上部の空中給油プローブは、開閉選択式となりますが閉状態に組まれる方はプローブのパーツ(B18)は不要です。
  また、機首下面のピトー管(A8)は折れやすいので最後に接着したほうがよいでしょう。

 レドーム内にはFCS(火器管制システム)のレーダーアンテナがパーツ化されています。
 レドーム閉状態で組まれる方は、部品E17は取り付けないようにしてください。レドームの合いはわずかに段差ができますので、私はレドームの縁の部分を削って調整しました。

 M4 20mm機関砲の砲口パーツ(A1,A2,A6,A7)は合いがいまいちです。ここに段差があると非常に目立つので 少しずつ削りあわせてください。特に下側(A6,A7)は調整が必要です。
すいません。まだ鯖の輪切り状態です。

 今回はこの辺で。